高齢者や女性に多いドライマウスですが、
薬の副作用で生じていることがあります。
代表的なところでは、
・抗ヒスタミン薬
・抗アレルギー薬
・抗けいれん薬、吐き気止め
・過活動膀胱治療薬
・パーキンソン病治療薬
・抗うつ剤、抗不安剤、睡眠薬
・降圧剤
・利尿剤
・麻薬性鎮咳薬
・麻薬性鎮痛薬
風邪薬でもドライマウスになります。
他にも、ドライマウスの原因としては
加齢による唾液腺の機能の低下、口呼吸、シェーグレン症候群、糖尿病など様々です。
まずはお薬を整理する
口が乾く口渇(ドライマウス)ですが、
これらの薬を長期で服用している方には必ず薬剤師がドライマウスが起きてないか、確認します。
こちらからも聞きますが、
是非相談してほしい!
ドライマウスはお薬を変更したり、やめることで改善することも多いです。
からだの健康、お口から
厚生労働省のサイトのタイトルです。
iiha-からだの健康、お口から-|厚生労働省
口は健康にとってとても大切な場所。
このサイトに
「歯周病が糖尿病や大腸がん、認知症などさまざまな身体の病気と関係があることを示す報告が相次いでいます。」
と書かれており、ドライマウスによる歯周病のリスクについて触れられています。
唾液腺マッサージをしよう
お薬が原因でも、中止や変更ができない場合があります。
薬剤師と医師で口渇(ドライマウス)が出ていることを把握した上で
患者さま本人と話し合い、継続になりますが、
口腔ケアと唾液腺マッサージで5割の方が改善するというデータもあります。
嚥下体操・唾液腺マッサージについて
お口の体操(嚥下体操)・唾液腺マッサージ 東京都保健医療局www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp
薬局ではこちらのパンフレットを配っています。

歯医者さんを受診
唾液腺マッサージとともに大切になってくるのは、口腔ケアです。
正しい口腔ケアを学び、自宅で実践し、
定期的に歯医者さんに行くことが大切です。
口が乾く場合は、まずは相談して下さい。
まずは相談からでも、どうぞ。
池 留里子
薬剤師
日本糖尿病指導療養士